看護師の就職先といえば、すぐに思い浮かぶのが病院や医院などの医療機関です。しかし、実は医療機関以外にも看護師の働く場所はたくさんあります。
看護師として働くために、資格取得を目指している方は、事前にさまざまな選択肢を知っておくと将来の活躍の場が広がります。
法令により、看護師の有資格者を置くことが義務付けられている施設はいくつかありますが、その代表的な存在が介護関連施設です。
たとえば特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、入居定員に応じて一定数の看護師を配置しなければならないと定められています。
こうした施設では、看護師は服薬管理や急病人などへの応急処置、日常的な健康状態のチェックなどを主に担当します。小規模な施設では、介護職員と同等の仕事をすることもあります。
また、一部の施設に看護師の配置が義務付けられているのが、保育園です。
私立保育園については、2013年度から原則としてすべての施設において、看護師を置くことが義務付けられています。
一方、公立保育園での看護師の配置については、努力目標となっています。しかし、自治体によっては、条例によって配置するよう定めているところもあります。
仕事内容は服薬管理や応急処置など、介護施設での仕事と似ていますが、保護者からの相談や給食に使う食材のアレルギーに対応するなど、健康アドバイザー的な役割を果たす場面も少なくありません。
原則として夜勤等が発生しないため、家事との両立を比較的実現しやすい職場となっています。